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2017年09月29日

水炊き鍋

朝、晩は寒くなり、さすがに布団を厚手ものに変えました。
寒くなってくると、鍋がおいしくなりますね。
全国の名物鍋も幾つかご紹介して参りましたが 今日は九州の水炊き鍋です。
水炊き鍋は、数ある鍋料理の中でも 全国版の代表格位にしか考えてなかったのですが これが博多の名物郷土料理であるとは 全く存じませんでした
水炊き鍋が水煮にして食べる鍋料理全般を指していて、最もポピュラーな鍋という事になっていますがこの水炊き鍋は、全く異質の鍋なのです。
最大の特長は鶏ガラをジックリ煮込んでつくる 中華風の白濁スープにあります。
矢張り九州という大陸に近い土地柄が 博多ラーメン然り この鍋料理一つにも反映されているのかなと思います。
反面,私たちがつくる水炊きは大抵昆布で出汁を取り そこに鶏肉を入れて煮込む料理でありますが 博多水炊きは時間をかけてつくったスープを出汁にして煮込む 濃厚なお味の水炊きなのです。
具は鶏肉,豆腐,白菜,春菊などですから 一般の水炊き鍋とはそれ程変わっていませんね。
食べ方も紅葉卸しやタップリの浅葱を薬味にして ポン酢醤油で戴きますからこれも変わらないところであります。
ですが この白濁スープが頭からナカナカ離れません。
今度出張の機会がありましたら 何はともあれこの博多水炊きを戴くことに決めておきます。
この鍋 博多ラーメンの豚骨スープが 鶏ガラスープに変わったようなものでしょうか。
否々そんな単純な図式では 伝統ある郷土料理が生まれる筈もありませんね。

投稿者 Sugino : 2017年09月29日 11:18

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