« サーモンボード | メイン | タジン鍋 »

2007年10月10日

湯呑とティーカップ

店内でお客様に食器をお勧めする場合 私共では「どうぞ手にとってご覧下さい」と声をかけます。
それは私たち日本人は食事をする時 殆どの器を手にしながら料理を食べるという習慣を持ち 手にした時の感触を大切にするからに他ありません。
しかし西洋料理となると 飲み物以外は食器を手にして料理を食べるということは先ずありません。
心当たりを思い出してみましても 手付きのスープカップぐらいでしょうか。
そればかりか 世界各地では料理を手掴みする文化というのも彼方此方で見られます。

そういえばコーヒーや紅茶にミルクなど 全て手付きのカップですが 日本茶の湯呑には手がありません。
何故でしょうか。
尤もティーカップに日本茶を入れても美味しそうではありませんが これも日本人はお茶の温度を掌で確かめながら 味わうという事なのかも知れません。
日本人は五感を大切にする繊細な民族なんですね。

投稿者 Sugino : 2007年10月10日 07:20

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/710

コメント

コメントしてください




保存しますか?