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2007年08月21日

伊羅保

元は朝鮮・李朝時代の茶碗の一つでしたが 今ではご覧のように種々の器に応用されています。
胎土に含まれた砂が焼成の折に爆ぜてそのために釉薬が荒らされ 手触りがイライラするような感じからこのような名が付けられたと言われています。
亦 伊羅保(伊良保と当てる事もあります)茶碗は侘び寂び茶碗の筆頭格ともいわれ その荒れ肌にによりお茶の点て易い茶碗が多いようです。

古伊羅保,黄伊羅保,釘彫伊羅保などがあり 特に古伊羅保の茶碗にはべべらと言って口縁部に土の継ぎ足し跡が見られるものがあります。
これは約束事であって不良品ではなく 亦 口縁部は切り廻しの樋口(口縁内部にヘラを当てて平らにする)とする約束もあるようです。
最後の釘彫伊羅保とは この種の茶碗は高台内に「の」の字の削り目を残すことが多く この渦模様を釘彫と呼んでいます。

投稿者 Sugino : 2007年08月21日 08:09

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