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2006年05月27日

フルーツ皿

懐石料理と会席料理とはどう違うのか。 混同されて使われているケースが多々あります。
懐石は茶事の中での食事を言い 茶事とは飽くまでお茶を点ててもてなす事が目的であり その前に食事を勧めてよりおいしくお茶を召し上がって戴くためのものです。
反面 会席料理は私達が普段料亭でお酒を楽しみながら出される料理を指し 全く別のものと捉えていいでしょう。

さてこの会席料理ですが 出される料理にも順番が決まっています。
お店によって多少アレンジされるところもありますが 概ね次の順番で出されます。
先ずは先付 フルコースの前菜と同義でその時期の酒の肴が盛られます。お店側も最初の料理ですから気を遣われる料理です。
次に吸い物、向付(刺身となる場合が多い)、煮物(この料理でお店や料理人のレベルが図られますので 最も気を遣う料理)、揚げ物、焼物、蒸し物と続きご飯・香の物・止め椀が同時に出され 最後に水物(果物)となります。
グダグダと書きましたが この最後のフルーツに写真のお皿は如何でしょうか。
季節のフルーツですので夫々の素材に見合った器が必要となり なかなか一枚で万能というわけにはいかないものですが 控えめな色遣いで何役かこなせそうです。

因みに 懐石料理は折敷といって向,汁,飯の三点セットに始まり 椀盛(煮物),焼物,強肴,箸洗,八寸,湯桶,香の物,菓子と出されます。(流派によって違いがありますのでご了承下さい)

投稿者 Sugino : 2006年05月27日 14:23

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