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2008年05月31日

油滴天目

素地に含まれたガスや揮発性の釉薬などが 熱によって溶解し吹き出ようとして急に冷えた結果 油滴状になったもので 水面に散った油が光を反射して 虹のような色彩を放つ美しさを連想したものだと言われています。
能阿弥は「紺碧地に白っぽい薄紫の星が たくさん茶碗の内外にキラキラ光っている」と形容しています。
恰も地色は暗夜を 油滴はそこに煌く星のイメージなのです。
この油滴天目の魅力は 何と言っても神秘的な色彩の美しさと 様々に変化する光沢の妖しさにあります。
国宝の写真をお借りしましたので じっくりとご賞味下さい。

更に口縁部に鼈口を持った二段構造の天目茶碗は 保温性にも優れ愛好家も多く 抹茶との色彩の取り合わせも絶妙です。
愛好家が多いのも頷けますね

投稿者 Sugino : 2008年05月31日 06:34

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