« 陶枕・湯たんぽ | メイン | フグの煮こごり »

2008年11月14日

三体月

和歌山県海南市は 世界遺産に登録された紀伊山地の霊場と 参詣道に通じる「熊野古道」への 西の玄関口とされています。
今日 この紀伊路を辿ることは 熊野信仰の跡を追うということに留まらず 全国でも屈指の豊かな自然や 長い歴史に彩られた文化遺産の宝庫である 熊野の歴史そのものを辿るということになります。
同時に海南市は会津,輪島・山中と並ぶ 紀州塗の産地でもあります。
今日はこの文化遺産と 紀州塗の一つの出会いをご紹介しましょう。
この熊野という土地は 上述しましたように文化遺産の宝庫であると同時に 伝えられた伝説も数多く持つ土地柄で まさに霊場としての面目躍如たるものがあります。
その中の一つに「三体月」という言い伝えがございます。
この三体月を漆器の世界に具現されたのが 自然をモチーフにご活躍の若手新進画家 岸上ゆか氏であります。
以下 岸上氏の三体月への思いをご紹介させていただきます。

古来より熊野には 旧暦11月23日(新暦では12月の下旬から1月初旬)の夜 熊野三山の重なる所 月が三つに分かれて昇るという言い伝えがあります。
この伝承を 漆器の美しい塗りの中に 冴えわたる漆黒の闇に昇る月として表現し 幻想的な三体月の姿を 広く皆様にお伝えすべく創作したものです。

紀州塗の主力は何と申しましても お盆の一大産地であるのですが このシリーズにつきましては写真の他 お盆(丸,長角)に箪笥 文庫に屏風時計とございまして どれをお求めになられましても そこはもう伝説の世界であります。

投稿者 Sugino : 2008年11月14日 08:43

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1269

コメント

コメントしてください




保存しますか?