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2008年01月24日

創作料理

私共の業界でもセールを行なったり 或いはプロパーであっても目玉商品というのを設定して 折込チラシや売り場にメリハリを付けるりますことがあります。
目玉商品とは 勿論目玉のある商品というのではありません。
特定の目的を持たれたお客様を対象にするのではなく フラッと入ってこられたお客様 或いは何気なくチラシに興味を持たれたお客様に対して店をアピールするために 店を代表する選ばれた商品のことを指しているのです。
ですから先ず品物そのものが魅力的なものでなければならない事は言うに及びませんが 尚且つ品質は基より 場合によっては価格においても大変お値打ちと感じて戴ける設定をしなければなりません。

これと同じ事が飲食業にも言えます。
只 私共が羨ましいと思うのは 私共の場合飽く迄メーカーや作家さんによってつくられた物を私共の主観で選び そして私共の主観で売り場づくりを行なうという それが強いて言えば私共のオリジナリティーと言えなくもないのですが 飲食の方々はそれをつくる事からオリジナリティーを発揮することが出来るのです。
今になって この壁は非常に大きいと言わざるを得ません。
飲食業のオリジナリティー それは創作料理と言い換えることが出来ますが 卸・小売業にあっては叶うことではありません。
勿論 アイデアを練り試行錯誤,試食を繰り返した後 お店に登場するのでしょうが これが目論見通りの名物料理となれば 材料の損耗率はグッと下がるでしょうし 一つのメニューでたくさんのお客様を呼ぶことも出来るのです。
何しろそこでしか味わえないのですから。
しかし もしもその創作料理が私共の器で提案されたのであれば それは私共との合作であったと思っていただかねばなりません。
美味しい料理と良い食器の関係は お互いが主張しあう中にも補い合うという関係であり 相互に呼応しながらコミュニケートしているようにも思われるのです。

投稿者 Sugino : 2008年01月24日 08:51

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