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2007年09月06日

三島手

元は李朝初期に焼かれた高麗茶碗でありましたが 鉄分を多く含んだ鼠色の素地に 印やヘラや櫛などで文様を彫り そこに白土などの化粧土を塗って埋め込んだ後 削り或いは拭き取り仕上げをして文様を浮き上がらせます。
そして最後は長石釉や木灰釉を掛けて焼成した 謂わば白象嵌の焼物と言えます。 
その文様が現在の三島大社で版行された木版印刷の摺り暦である「三島暦」の 仮名の崩し文字に似ているところから 「三島手」或いは「暦手」と呼ばれたと言われています。

焼物ばかりでなく 漆器や刀剣,鏡などにもよく使われている技法ですが 写真は清水焼「面取三島手唐草」のコーヒーカップとマグカップです。

投稿者 Sugino : 2007年09月06日 06:36

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