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2007年04月17日

箱 膳

木製で30cm前後の蓋の付いた箱ですが 中には日常使う食器が収まっていまして 取り出しては食事をするという一人用のお膳に変身する箱膳です。
家族の人数分各ご家庭で用意され 夫々のお膳が決まっていました。
特に家長のものは一回り大きく 食器も八十椀プラス一器(中千代口)が収まっていたように聞いています。
江戸期の頃から 各ご家庭では家族全員が一つの大きな卓袱台を囲むという習慣はなく 代りに炉を囲んでこの箱膳が並べられていたようです。

当時は水も貴重品だったのか食器を使用後水洗いする事はなく 器に入れた水で漱ぐ程度で箱に収めていたのです。
今は食器洗浄機の時代 勿論そのように食器を片付ける事はございませんが ここへ来て法事用にと連続受注しました。
亦 レトロな物に憧れる(?)若い人達も増えてきたように思います。 
この箱膳が復活するのでしょうか。

投稿者 Sugino : 2007年04月17日 08:06

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