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2006年11月19日

八十椀

古来日本人が使用していた食器は漆器(JAPAN)で 陶器(CHINA)を使うようになったのは中国や朝鮮との交流が始まり影響を受けてからのことであります。
元々は八重椀と呼ばれ 飯椀,汁椀,平椀,坪椀の4点を指し これだけあれば人々の食生活は事足りたと思われます。
その後 冠婚葬祭などの特別な行事に皿や猪口などが増やされ 九重椀,百椀となって参りますが基本は今でもこの八十椀の4点です。

僧侶のみ朱塗りの膳を設えた名残から 黒と朱塗りの2種があり材質も樹脂製,木質製,木製の3種で ご予算に応じてお選び戴けます。
今でこそ普段の食器は陶器が使われていますが 万一物入りながらご自宅で行事を行なう際はこの八十椀が使われています。
唯 現在では食事は料理屋さんへ場所を移すとか 或いは可能なスペースがあれば仕出し弁当を取るという方法が採られていますので 個人的に購入される方は私共では殆ど寺院関係の方に限られています。
一般のご家庭では たくさんの方達の賄が用意できる厨房もありませんので 止むを得ないことだと思います。
寺院以外にお求め戴いた先例は 何れも団体ですが地域活動の活発な自治会関係の方や 公民館等の備品としてというケースです。
殆ど馴染みのない食器をご紹介しましたが こういう食器もあるんだということを記憶にお留めくだされば結構です。

投稿者 Sugino : 2006年11月19日 05:59

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