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2007年02月04日

美濃焼のニューフェイス

丼の古里・岐阜県土岐市の駄知町からやって参りました この春の新商品をご紹介します。
先ず一枚目の写真は3点とも6~6.5寸のご飯や麺類の丼鉢です。
何れもまん丸ではなく花渕であったり,変形していたり,片口であったりしています。
昨年高台の丼をご紹介しましたが 丼料理それ自体がメイン料理でありまして殆ど他の食器のお世話にはならない(あってもお新香や薬味の小さなお皿が脇に添えられる程度です) 謂わば一器で主役,脇役の全てををこなしてしまうオールマイティーな器です。
食事のシーンを思い出して戴きますと 丼一つがデーンとテーブルに置かれてそれでお終いです。
蓋付ならば中身に興味をそそられますが 中が見えている料理であれば器が大変重要な役割を担う という事にここへ来て産地も気付いたようです。
そんな訳で 今後の丼の新商品開発はこうした視点が中心になってくると思われます。
形は歪んでいても 勿論あとの洗浄や収納性にも配慮され積み重ねは充分OKです。

二枚目の写真は 直径約31cmの盛皿で 内側は粗く削った地肌に硝子状のビードロ釉が掛けられています。
このビードロ釉によって 豪快な荒々しい削り目が自然に中和されているように思います。
裏は五ッ足で安定感も抜群です。
今なら鍋料理 夏場でもスイカなどのフルーツの盛り合わせなど 季節を問わず働いてくれそうです。
三枚目は長辺24cmの楕円型盛鉢です。
近年織部の食器は特に人気があり各社挙って新商品を発表していますが このように渕を残して見込全体が総織部という商品は初めてです。
漫然とした総織部でなく この渕によってキリッと締まった印象を受けます。
フルーツやサラダの盛り付けに生かされるのではないでしょうか。
以上 何れも生まれたばかりのホヤホヤです。 どうぞよろしくお願いします。

投稿者 Sugino : 2007年02月04日 08:31

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