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2008年02月12日

広重のお椀

東海道五十三次の43番目の宿場町をご存知ですか。
(この場合道中の宿場の数であって スタートの江戸・日本橋とゴールの京都・三条大橋は除かれます)
この町 四日市です。
広重によって描かれた風景(飛ばされた編み笠を追いかけ橋上を渡る図)の面影は 当然ではありますが今や何処にも見当たりません。
江戸期の当時の旅情を偲びつつ こんなお椀で宴を盛り上げましょう。
広重・宿場四日市の吸物椀でした。
実は昨日の私は 伯母の法事が営まれた42番目の宿場町・桑名に出掛けていました。
この町は当市と違って歌にも歌われた旧桑名藩の城下町であり 伊勢参りの玄関口でもあった「七里の渡し」が描かれていますが 法事の後の食事会は昨年同様この傍にある老舗の料理屋さんでありました。

<吸物椀の形状>
従来は浅型で口の開いた小槌型や朝顔型が多かった吸物椀ですが 近年はスペースの有効利用ということもあり 駒型や玉子型のように小振りで深めの形が主流となっています。
この中間に位置するのが写真のような仙才型の吸物椀です。
この他口縁が反った形の羽反型 蓋が大きく膨らんだ形の天竜寺型や古代型など 色々ございます。
亦 この吸物椀を基準にこれより小深くて更に直径の小さなものは小吸椀或いは箸洗とも呼ばれ これより大きなものは雑煮椀であったり煮物椀であったりします。

投稿者 Sugino : 2008年02月12日 07:32

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