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2008年01月20日

子供食器について

子供食器について 普段接客する中で感じていることをお話しようと思います。
子供さんの食器をお買い求めに来られるお母さん方のお話を聞かせて戴きますと そのご家庭の教育方針がおぼろげながら見えてきます。
大抵「○○○の食器ありますか」と先ず尋ねられ<この場合の○○○とはTV(?)の人気キャラクター> 扱ってなければ「○○○でないと愚図るのよ」と一言仰りながら 踵を返して帰られます。
私共は既に成人した子供ばかりなので ○○○と尋ねられても「○○○って何でしょうか」
 と問い返すことになります。

或いは「割れない食器はありませんか」ともよく聞かれます。
これも無くはないのですが 然程たくさん扱っているワケではありません。
そこで大人用の小振り目の食器をご紹介しますと 「これは子供にはもったいない」とのご返事が返ってきます。
本当は私共でも子供さんの成長に見合ったサイズの食器を揃えておけば良いのですが つくり手でもない私共がそれを探すのは至難の業です。
(一部入子椀とかサイズ箸というのはありますが この入子椀というのは特に子供さんを意識してつくった物ではありませんので 小付,中付,向付 あるいは小丼,飯椀,飯丼のようにお使いいただけば 成長の早い子供さんが使い切らない内に 使えなくなってしまうという無駄も省けます)
先程の話に戻りますが お母さん方の「子供にはもったいない」という感覚には疑問を感じています。
確かに子供さんに高価なものを与えても 価格価値は理解されないと思いますが 心地良く使えるものについての子供さんの感覚というのは 大人のそれより遙かに鋭いのではないでしょうか。
亦 子供さんに粗相は付き物。
子供さんの粗相によって無くした器と それによって子供さんが学習していくという価値と どちらが大切なのでしょう。
弁解がましいページとなりましたが どうぞ子供さんを見下さないで欲しいと思っています。

投稿者 Sugino : 2008年01月20日 07:45

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