« 焼魚の調理法 | メイン | ローズマリー »

2007年12月11日

和紙スキ鍋

ご家庭ではとても一冬で償却できそうにないロットですので 殆ど普及はしていませんが 旅館や割烹料理店などでは10年程前より結構使われ始めました和紙のスキ鍋です。
最大の理由は使用後の後始末。
お客様は飲み食いが済めば帰るばかりですが 店側はそうは参りません。
準備に気を遣い 接客に気を遣った挙句 それでも後片付けが残ります。
使用後は生ゴミと一緒に捨てられますので(こんな所にまで使い捨て社会が広がっていますが 鍋を洗浄する際の水の量とどちらが省エネでしょうか) 一つでも洗い物を減らそうとこの点が店側にうけたのでしょう。

しかし不思議ですよね。 紙が燃えないなんて。そして漏れないなんて。
これは紙に秘密があります。
先ずは水分が即座に全体に浸透し ムラのない適度な湿気を保つと共に 三層構造であるため染み出しを完全にストップします。
このバランスによって 紙が鍋としての役割を果たすのです。
念のため申し上げますが 勿論煮炊き専用で決して焼物を調理しないで下さい。
亦 燃料は固形燃料(20分用・25g)のみとしガスレンジなどにはかけないで下さい。
最初の出汁は必ず250cc以上入れて下さい。 それ以下ですと空焚きになることがあり危険です。
そして燃料が燃え続けている間は 出汁を注ぎ足して下さい。
最後に出来る限り鍋は水平 燃料は鍋の中心に来るようにセットして下さい。

投稿者 Sugino : 2007年12月11日 05:24

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/873

コメント

コメントしてください




保存しますか?