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2007年07月23日

曲げショットグラス

ショットグラスの新商品をご紹介します。
容量は70cc,口径は38mmで 全体がカーブした形となっています。
何故この様な形の物がつくられたのでしょうか。
余り深く詮索しないで下さい。
どう見たってスピリッツを呷るにしても 料理用の器として使うにしても実用性があるとは思えません。
遊ぶという事と仕事をするという事は両極の筈ですから 遊びでつくられたとすれば失礼な話ですよね。
でもここは「遊び心」 或いは「お遊び」と軽く受け流してくだされば幸いです。 
全てが仕事の産物だとしたら息が詰まってしまうでしょうし 多少の心の余裕は必要だと思っていますので。
さて このグラスを6個展示しました。 
並べて気が付いたことは 微妙に曲げの角度が夫々違っているのです。

日本では硝子は特別な工芸品を除いて殆ど金型によるマシン成形で造られますが この金型は大変高価な物であり ある程度のロットを造り出さない限り償却できないという装置産業なのです。
ですから日本の硝子メーカーは新商品をつくる度に 博打を打っているようなものなのです。
そこで更にもう一度よく調べましたら 今や何でもありの豊富な労働力を持った世界の中国工場による 人工加工のショットグラスでした。
知らず知らずに中国製品が市場を席捲しています。 
この傾向が続けば国内産と中国産の逆転を懸念する声も高まり 国内雇用の不安が更に現実味を帯びて来るのかも知れません。

投稿者 Sugino : 2007年07月23日 03:23

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