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2007年03月13日

南蛮手

南蛮手は文字通りタイ,ベトナムといった東南アジアで生産され 渡来した無釉焼〆の焼物で 元々は南方特有のおおらかさを持つ雑器でありました。
(焼〆のページをご参照)
室町以降の南蛮貿易によってもたらされた陶器ですが 日本では水指,建水,灰器,花入など茶の湯の道具として多く用いられています。
焼〆同様 黒褐色もしくは赤褐色で地肌が剥き出しですので 食器として使うには抵抗を感じる方もいらっしゃるかと思いますが 上手に付き合われますと付き合われるほどに味わい深く愛着を持たれるのもこうした器です。

<南蛮手の茶道具>

・芋 頭 : 頭芋に見立てた形で水指などに多い
・縄 簾 : 器物の胴部に彫られた縄暖簾のような模様 水指など
・捻 抜 : 底部に向かってすぼまった形の花入 掛花など
・内 渋 : 内面に鉄釉系の渋色釉薬を付けた鉄鉢 灰器など
・瓶 蓋 : 壷などの蓋を水指の蓋に転用 摘みのないものは香の物皿など

投稿者 Sugino : 2007年03月13日 06:48

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