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2008年03月16日

焼桐花入

県の伝統工芸品に認定されております金沢の桐工芸。
桐工芸と申しますと 白木の桐箪笥を想起される方が多いかと思いますが こちらは表面を焼いて磨いた独特の焼肌を持つ花入です。
古くは江戸期の桐火鉢より発祥したものでありますが その磨かれた焼肌に漆と砥の粉を混ぜた錆とよばれるもので図柄を盛り上げ 蒔絵を施します。
火鉢全盛の頃とは異なり製造業者は激減してしまいましたが 一部の方がこのような花瓶や和雑貨や茶道具のような小物制作に転換され 伝統を絶やすことなく維持しています。
これはそうした方たちの手に成るものであります。

雪国ならではの良質な桐材とロクロ木地師の技 そして加賀蒔絵の伝統が相俟って この柔らかな温か味を持つ優美な作品となって甦りました。

投稿者 Sugino : 2008年03月16日 07:12

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