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2007年10月26日

季の器

鎌倉時代に寺院を中心に広がり始めた茶事が やがて室町時代に入り支配階級である武家社会へと更なる広がりを見せ そして利休の時代を迎えます。
この時代になると最早大陸渡来の茶器だけでは不足するようになり 国内の美濃や瀬戸という陶業地でも茶器が焼かれるようになったと言われています。
このことと前後して焼かれたのが 黄瀬戸や瀬戸黒,そして織部といった焼物たちです。
端正で力強い利休好みの瀬戸黒 明るく瀟洒な中にも落ち着いた渋い味わいを持つ黄瀬戸 そして古田織部による自由奔放でクリエイティヴな織部。

夫々個性は違ってもこの時代はつくり手の温もりを感じさせる 新しい美濃焼の草創期でもありました。
これらの焼物で 蔦に葡萄 そして紅葉をモチーフにした季(トキ)の器が新作発表されました。
豆皿に豆鉢そして小鉢といったラインナップですが 何れも薄手で上品な器です。
往時を偲びつつ季の器をお加え下さい。

投稿者 Sugino : 2007年10月26日 07:16

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