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2007年09月20日

鎌倉彫

鎌倉彫の起源は古く鎌倉時代まで遡ると言われています。
元は仏師が推朱や堆黒の影響を受けながら 工夫を凝らして仏具を作り始めたのが 室町期には茶道具にまで発展していったようです。
今でも鎌倉市やその周辺地域で桂や銀杏などを材料として 仏具の他,装飾品や食器,調度品に至る様々な製品がつくられています。
このカラクリタンスも鎌倉彫の製品で その名が示すようにその特徴は美しい彫の文様にありますが 下地塗りから始まる漆との調和により全体が落ち着いた古色の色調となり また彫にも微妙な陰影をつくり奥深い表情となって仕上げられます。

<推朱>

推朱は朱漆を厚く塗り重ねますが ほか堆黒,堆黄とあり 生漆を幾層にも塗り重ね その上から生物や山水などの絵柄を浮彫りする技法で お盆や茶托などの食器の他 香合や印籠,そしてアクセサリー類などの装飾品にもこの技法を用いたものがあります。

投稿者 Sugino : 2007年09月20日 07:58

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