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2007年08月12日

鰹節削り器

これもご存知の方は少ないように思います。
鰹節は現在殆ど削られた状態の袋詰めされた花鰹(生節自体見かけることが少なくなりました)をご利用されている方が多いと思いますが 過っては殆どのご家庭の台所に 鉋をひっくり返して箱に載せたようなご覧の削り器がありました。
母親のお手伝いの定番でもありましたので私は存じていますが 削りたての鰹節は出汁を採った後の香ばしいコクと風味が全く違います。
この一手間で本物を知ることが出来るのですから 今の世の中この一手間を省くものばかりがつくり出されて 何かおかしいとは思いませんか。
しかし近頃は 子供さんに小さい頃から本当の味を食べさせてあげたいとの思いなのでしょうか 若いお母さん方に人気があるのは喜ばしいことだと思っています。
幼児体験はその人の一生を規定しますから。

話を戻します。
使い方は鉋と違って 押して削ってください。
刃を出し過ぎますと 粗削りになって綺麗な花にはなりません。
そして鰹の腹面を刃に押し当て 頭から尾に向かって削ってください。
削ったら箱を引き出し 薄くて広い綺麗な花で一杯の花畑がご覧いただけます。
期待通りの花が出来れば病み付きになる方もみえるかと思いますが どうぞ必要な分だけ削る事としましょう。

投稿者 Sugino : 2007年08月12日 07:27

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