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2007年07月03日

菱型鉢

このような変型の器は 食卓に幾つも並べることは出来ません。
写真のような主菜用の大振りな器であれば 変わった形であっても抑えた色合いのものを選べば飽きる事も奇異に目立つ事もないでしょう。
形だけでも存在感があるのですから 目立ち過ぎれば全体のバランスを危うくします。
逆にお手塩皿のような小さな器は 少々冒険しても全体のバランスが崩れる事はありません。
どうぞ楽しい器を探してください。 
角(カク)ものは 以前掲載しましたように辺を手前正面にくるよう並べるのが基本ですが 写真のような菱形や六角ものは角を正面にして横長に置くという決りです。
こうしたセッティングの決まりと言えば 曲げ物の場合「円前角向(まるまえかくむこう)」がその代表のようにいわれていますが 円形の曲げ物は綴じ目を手前に 角型は綴じ目を向こう側に置くという決りです。

この様な約束事は 今に生きる私たちにとってどうでも良い事のように思われがちですが こうした約束事を知っているか否かで その人の品性や格調が決定付けられることにもなり兼ねませんのでご用心。

投稿者 Sugino : 2007年07月03日 06:43

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