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2006年08月09日

ジンギスカン鍋

ジンギスカン(成吉思汗)鍋は彼の祖国モンゴルの郷土料理かと思っていましたが 何と日本料理だったようで マトンやラムの焼肉料理と思っていただけばよろしいかと存じます。
本州の一部でも常食されている地区がありますが 一般的には北海道の郷土料理として知られています。
第二次世界大戦前後の食糧難,衣料難の打開策としてこの羊が着目され 政府も消費拡大政策を採ったようですが 羊肉のほうは臭みのせいか本州以南では根付かなかったようです。

現在北海道ではどのように調理されているのかと申しますと タレに漬け込んだ肉を焼く方法と生肉を焼いた後タレをつける方法があるようです。
前者の場合は野菜を鍋に敷き詰めた上にタレ付肉を被せて焼きます。焼けて参りますと肉汁が鍋の周囲の汁ダマリに溜まって参りますので タレを注ぎ足し此処で野菜や麺や餅などを煮込みます。
後者の場合は肉と野菜を交互に並べて焼き 前者と同様汁ダマリを利用します。
この汁ダマリを付けたのがジンギスカン鍋の特徴で 鉄兜のような形をしていますが時代と伴に形状も変化してきたようです。
この鉄鍋も鉄瓶同様南部・盛岡からやって来ました。
ヘルシーな肉と見直されて参りました羊肉です。鉄瓶やスキヤキ鍋のコラムを参考にされて末永くご使用下さい。

投稿者 Sugino : 2006年08月09日 06:27

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