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2006年08月05日

リチャード・ジノリ

1735年カルロ・ジノリ侯爵が自領内のドッチァに窯を開いたのが始まりで 1896年にはリチャード社と合併 20世紀後半にももう一社と合併し 現在イタリア最大の陶磁器メーカーとなっています。
人気の「イタリアンフルーツ」と並んで この「ベッキオ・グレース」も18世紀よりつくり続けられているアイテムですが こちらはどちらかと言えば中高年向きの落ち着いた格調の高さが感じられます。
バロック様式のシェイプに網目と波のようなレリーフ 淡いグレーと金彩の縁取りにも気品が溢れています。
どちらもとても250年前のデザインとは思えませんね。

数年ほど前まで 日本ではノリタケが和,洋陶器ともに「ダイヤモンド・コレクション」と銘打って 数アイテムの20年間生産保証商品を宣言したうえで手掛けていました。
写真のカップ・ソーサーもその一つですが 今はケース・バイ・ケースで生産するというシステムに替わっています。
20年でも「やるじゃない」と思っていましたが 250年とは気の遠くなるような数字ですね。
家系でも10代以上続かないと達成できないのですから。

投稿者 Sugino : 2006年08月05日 06:57

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