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2008年09月18日

焼成窯いろいろ

一つの焼きものが完成するまでには 素焼,本焼,上絵焼成など 何度も窯入れを行ないますが ここではこれ等を焼成する窯の種類も幾つかありますので ご紹介させていただきます。
先ずは最も単純な穴窯。
坂の斜面に横穴を彫り 手前の下部に焚口を設け 奥の上部に煙突機能の煙出し用の小穴をあけたものであります。
この穴窯(単室)を上部に向けて幾つも繋げた窯を 登り窯といいます。
何処かでご覧になられた方もみえるかも知れませんが 天井はかまぼこ型で単室の穴窯に比べ遥かに燃焼効率が優れています。
続いて窯詰め作業に便利な角窯。
土管やレンガなどの製造に多く使われています。
そして量産に適したトンネル窯にシャトル窯。
トンネル窯は焼成火度も安定して 燃料となるガスや重油のコストも低くて済むため 比較的大きな工場で使われます。
このトンネル窯と角窯をドッキングさせたような窯がシャトル窯で 窯の外の台車に乗せ レールに従って台車ごと窯入れして焼成します。

さて貴方のその器は どんな窯で焼かれたものでしょうか。
一寸想像してみて下さい。 食器誕生のロマンを感じて戴けるかも知れません。

投稿者 Sugino : 2008年09月18日 03:49

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