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2008年07月30日

夏の盛付け

日本の食材はどの季節にも夫々に旬があり種類も豊富で 彩も取り合わせに然程苦労しないほど 恵まれているといって良いでしょう。
とは申しましても 大半は輸入に頼っている現状ですが。
食材にしても器にしても 黄色や赤は食欲をそそる色として欠かせないものですが だからといってこの原色の二色で纏めてしまっては逆効果です。 特に夏は。
では夏にはどうしたら良いのでしょうか。
料理研究家の皆さんは 挙って白と織部のような緑を挙げられます。
元来白には清潔なイメージがあり 清々しい涼感を添えてくれます。
そこへ緑をもってきますと配色にアクセントをもたらし 全体としてピリッと締まった印象を与えることになります。
無難な配色と言えますが 若しも食材にこの配色が使われているのであれば 器はギヤマンを使われるのが更に無難といえます。
しかし 既にギヤマンの器が他のお料理に使われていては その上ギヤマンでは公式通りで何かお手軽すぎるように思えるのですが 如何でしょうか。
ここはリスクを承知の上で写真のような唐津物や備前といった 土物を使われるようをお勧めします。
食卓に変化を持たせると同時に新鮮な後味を残し パラドックスとしての涼味をお感じ戴けるのではないでしょうか。
先ずはご家族相手にいろいろ冒険してみて 反応をお確かめ下さい。

亦 夏の盛り付けは食材よりも器の余白の方を大切に 寧ろ余白の方を多めに採られた方が涼しげです。

投稿者 Sugino : 2008年07月30日 03:52

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