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2008年06月03日

シーボルト・フロリレギウム

19世紀前半 徳川幕府の鎖国の世にシーボルト(独)は オランダ商館医務員として長崎・出島に降り立ちました。
彼が在日5年間に纏めた「日本植物誌」は 150図まで出版されたものの それ以降は印刷もされずロシア科学アカデミー・コマロフ植物研究所に保存されていたのです。
その折 同伴した絵師・川原慶賀たちの描いた植物画は まさに伝統の長崎絵の写実性を織り込んだ細密画とも言える独特のもので 1000図を超えて残されていました。
そのシーボルトの偉業を ボーンチャイナの上品で尚細緻な姿でもって鳴海製陶が今甦らせました。
この様にある種の目的を持って日本を訪れた外国人達は 目的とは凡そかけ離れたいろいろな副産物を日本に残しています。
亦 それを製品とする企業の姿勢も道楽の域を超えているとしか思えないのですが 如何でしょうか。

図柄は「サトザクラ」「キキョウ」「ヲニユリ」「ツワブキ」「サルトリイバラ」の5種。
とても全種は再現できませんので 悪しからずご容赦下さい。

投稿者 Sugino : 2008年06月03日 07:10

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