« 蓋置き台付急須セット | メイン | キング・電磁鍋 »

2008年05月23日

椿 皿

写真の角度から見ますと 何となく椿の花の形に似ているようではありませんか。
語源は定かでありませんが どうもそんなところではないかと思っています。
低い高台と渕の段差が特徴で この高台によって普段着の器とは一線を劃した器となっています。
直径は15cm前後 主として和菓子の銘々皿 そして料理の取皿に使います。
私共ではご寺院様のおもてなし用にと お求めになられるお客様が殆どです。
写真は越前塗・溜塗4.5寸の椿皿。
溜塗とは朱塗の中塗りをした後 半透明の朱合塗(溜漆)で上塗りしたもので 半透明の塗膜を通して中塗りの朱色が透けて見えます。
この中塗りの朱漆の替わりに黄漆を使いますと 少し明るい鼈甲色となり これを鼈甲塗と称しています。

亦 茶席においても炉から風炉へと移る五月には それまで使った総黒真塗(しんぬり)の道具から 名残の茶事までこの溜塗の道具へと変ります。
丁度この五月は夏への衣替えの季節でもあります。

投稿者 Sugino : 2008年05月23日 06:23

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1076

コメント

コメントしてください




保存しますか?