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2008年03月03日

ミュージアム・コレクション

今日は雛節句でありますが 一寸趣向を替えた話題をご提供させていただきます。
19世紀末から20世紀初頭にかけて ジャポニズムの影響を受けたともいわれる憂いを含んだ植物的な曲線と 植物をモチーフに幻想的な色彩を醸し出したアールヌーヴォー。
その後の欧米に広まった明るく直線的なデザインや 華やかなカラーコーディネーションによるモダニズムの世界を表現したアールデコ。
何れも美術や芸術の世界を 機能性ばかりを追及する味も素っ気もない日常に取り入れようとした試みでありました。 
そんな当時の日本で 歴史的装飾美術が開花したこの二つの時代を的確に捉えて世界に送り出されたのが オールドノリタケ。
そのエッセンスを現代様式にアレンジして甦らせたコレクションが このノリタケ・ミュージアム・コレクションです。

この二つの時代はアーティスティックなセンスと高度なテクノロジーが融合した 一つの頂点であったといえるかも知れません。
何れも短い期間で 大量生産,大量消費の時代の波に呑み込まれてしまいましたが 今も密やかながら街角のあちらこちらで息衝いています。
そんな視点でタウンウォッチングされるのも 面白いかも知れません。
こちらの写真は 海外に散逸した数々のオールドノリタケを 当時の彩色技術そのままに復刻したものです。
「他人に見せるのではなく 貴方に見て欲しいノリタケです」 と謳っています。

投稿者 Sugino : 2008年03月03日 07:29

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