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2008年03月31日

箱 書

茶碗や茶入,茶杓などは大抵の場合 木箱に入っています。
この箱の蓋裏或いは蓋表に 家元や著名な茶人がその品の窯元や形などを表し記すのが箱書であります。
この箱書の形式とか仕様に一定したものはありませんが 概ね蓋の表に書く場合は 公卿や大名,或いはその系統の方たちであり 筆者は署名しないことになっています。
亦 裏に書く場合は三千家及びその門流の宗匠の場合で 普通は墨書きされますが 塗箱の場合は漆や金銀を蒔絵することもあるようです
このように謂わば箱書は内容物の証明と言えますが 箱書を記した人によって尚一層価値付けられることもあれば 逆に減じてしまうこともあり得るのです。
価値付けられるものであれば 筆者の人格や風韻に触れることによって二重の感銘を受けることになり 喜びも一入のものとなるでしょう。

亦 箱書きを記す人は一人とは限らず複数の人が記すこともあり その場合はその箱ごと入る外箱を作って記すようになっています。

投稿者 Sugino : 2008年03月31日 10:22

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