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2008年03月24日

ラスター彩・ペアマグ

ウキウキする春にはこのラスター彩のマグカップがお似合いです。
9世紀のペルシャ陶器に既にこの技法は見られ 当初は金属器の代用品として扱われていたようですが その後この技法はペルシャ様式の一つとして確立されてまいります。
ラスター彩とは陶磁器の表面に薄い金属の膜をつくり 光の当り方によって虹彩(ラスター)を生じさせる表面装飾技法の一つです。
金や銀の加飾と同様 700度という低温焼成によってつくられますので 電子レンジで使用されたり ゴシゴシ擦られますと剥げてしまいます。
柔らかな布巾などで丁寧に扱ってください。

<人間国宝・加藤卓男>

2世紀ほど前 美濃・市之蔵に開窯された幸兵衛窯。
先代の六代・加藤卓男氏は 古代ペルシャ陶器の斬新な色彩 そしてその独創的な造形や釉調に感銘を受け 長年の西アジアに於ける発掘調査研究を経て 幻の名陶ラスター彩を復元させました。
同時にペルシャ陶器の特徴的な三彩や色絵を究め 日本文化との融合にも成功しました。
一方では 宮内庁正倉院より正倉院三彩の復元製作を委嘱され 「三彩鼓胴」及び「二彩鉢」を納入しております。
この様に学術及び芸術文化への貢献という功績により 人間国宝に認定されています。

投稿者 Sugino : 2008年03月24日 07:37

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