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2007年12月17日

鎬煎茶碗

これも器に表情を持たせる装飾技法の一つで 皿や鉢の胴や渕などをえぐるように削り 境目の稜線を際立たせた立体感のある文様です。
日本刀には 刃と棟の間に刀身を貫く稜線が走っていますが これを鎬(しのぎ)と言っていましてここから由来したものとされています。
深く削り光と影をつくり出すことによって力強さを表現しますが 陶芸はこの様に万物の意匠を様々に応用して形を成しているのです。

貴方のお手元の器も良く観察されれば このような伝統的技法が発見できるかも知れません。

投稿者 Sugino : 2007年12月17日 05:58

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