2007年12月15日
祥瑞捻り鉢
古伊万里様式の伝統を頑なに守り続けてきた 林九郎窯。
400年前の様式が今尚色褪せることなく 豊かで楽しい暮らしの提案をしてくれます。
取り分けお正月のようなハレの舞台には この一器が充分にお正月らしさを演出してくれます。
写真は古伊万里様式で全体の絵付けが捻れ 口造りも波紋状になった「捻り鉢」です。
捻れ方もいろいろありますが 特に梅の花を意識して造られたものを「捻じ梅」と称しています。
この形状と相性抜群な絵柄は写真の「祥瑞」(しょんずい)です。
「祥瑞」は元は景徳鎮で焼かれた染付柄の代表ですが 日本からの注文によりつくられたものらしく 丸紋の繋ぎや散しの中に 人物や亀甲などの幾何学文様 そして花鳥風月などがビッシリと緻密に描き込まれています。
中国明代当初の作品の中には 「五良大甫呉祥瑞造」の銘が刻まれているものがあり この名の起源とされています。
こちらもお正月には打って付けのお目出度い絵柄です。
投稿者 Sugino : 2007年12月15日 07:33
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/877