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2007年11月17日

織部土瓶

先月赤津の伝統工芸師・三宅紀保氏の煎茶器をご紹介しました。
今月は土瓶です。
対照的な作品ですので比較して戴けたらと思い掲載いたしました。
小振りの茶器は 華奢な急須の手や湯呑の口元全体に織部を釉掛けし一押ししたところにも 細やかな気配りを見つけました。
土も赤茶けた鉄分の多い土ではないかと思いますが(焼成時間を延ばされたのかもしれません) 織部のグリーンが抑えられ優しい調和だと感じました。
さて土瓶は煎茶の急須と違いたっぷりとしています。
今度はやや白っぽい土で控えめに掛けられた織部が強調され コントラストが絶妙です。
下膨れのフォルムも太い口も 大きな土瓶を支えるに充分なバランスの良い安定感があります。

織部ばかりでなく 他の作品も見てみたくなりました。
因みにこの業界では 土瓶や急須の他 花瓶や壷のように袋状になって 内部に空間を持った焼きものの事を 袋物と呼んでいます。

投稿者 Sugino : 2007年11月17日 07:54

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