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2007年05月05日

貫 入

今回も陶器のデザイン技法のご紹介です。
貫入とは陶土と釉薬の冷却の際の収縮率の差を利用した 釉薬にヒビを入れる表面装飾のデザインの一つです。
これに対し入(ニュウ)が入るということは 衝撃を加えられた器の表面の透明釉にヒビが入る事を言い(破損) これは不良品となります。
このように意図したものであるか 不慮の事なのかで180度評価が分かれてしまいます。

貫入も元々は偶然の不測の事態で失敗扱いを受けたものに違いありませんが 誰が気付いたのかそこにデザイン性を見つけた方の観察力といいますか 転んでもタダでは起きない根性によって 陶器のデザイン世界が一つ広がりました。
写真は京焼の抹茶碗と美濃焼の茶器ですが この茶器のように入(ニュウ)の部分に紅や墨を流して貫入を強調するものもあります。
亦 大きく入ったヒビの文様を氷裂文 細かなヒビがたくさん集まった文様を魚子文と呼んでいます。

投稿者 Sugino : 2007年05月05日 06:24

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