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2007年04月06日

切 溜

写真は切溜(きりだめ)と申しまして もとは料理の下ごしらえの材料を入れたり 出来上がった料理を一時的に保管しておく蓋付の容器でありました。
生菓子や煮物が入れられた単一のものもありますが 多くはこのように三つ組みで空であれば身と蓋が夫々入れ子となって収納できるようになっています。
これも古来の人智が今に引き継がれた遺産と言えるものでしょう。

さてこの切溜 現在ではどの様に使われているのかと申しますと 持ち出し用の弁当箱として使われる事が多いようです。
もとより蓋の付いた箱ですので何を入れても構わないのですが 入れっ放しですと入れ子の機能が果たせないのでこのような使われ方をしているようです。
亦 花切溜と言えば茶席で使用する花入を指し 利休好みは杉曲げの黒塗で桜皮の綴じ目がある花入です。

投稿者 Sugino : 2007年04月06日 07:48

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