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2007年02月06日

比屋根千里さん

日本茶の事はこれまで何度も書いて参りました。
今日は毎日新聞の月刊誌「毎日夫人:2月号」に 日本茶インストラクター・比屋根千里さん(写真)が指導された「おいしいお茶の淹れ方,呑み方」が特集されていましたので 引用掲載させていただきます。

先ず淹れ方のポイントは四つあるといいます。
それは ①お茶葉の量 ②お湯の量 ③お湯の温度 ④浸出時間の四つで デリケート故この差で味や香りが全く違ってきます。

煎茶の場合やや小振りの湯呑(満水100cc程度)を使用しますが 6分目の60cc程淹れるとして お茶葉はティースプーン山盛一杯(約3g)。
これは飽くまで目安で 一人分の時は多めに大人数の時は少なめに調整してください。
次にお湯の温度と抽出時間ですが 急須に適温のお湯を入れ時計の秒針を見ながら キッチリ待ちます。
私のようなセッカチはこの場合向きません。
そして煎茶の場合 沸騰したお湯を直接急須に入れるのは厳禁です。
70~80度の温度で1~1.5分浸出します。
お湯の温度は器に移す毎に10度下がるとご承知下さい。
沸騰したお湯はポットから湯冷まし(2枚目の写真)で90度 湯冷ましから急須で80度です。(湯呑を加えれば更に10度下がります)
このひと手間が お茶の持つ味や香りを引き出すのだと心得てください。
この間に急須にお茶葉を入れ 湯冷ましの湯を注ぎます。 そして待つ事1分半。
次に湯呑に移しますが この時濃度が一定となるように回し注ぎするのがコツです。
そして蓋をしっかり押さえて 最後の一滴まで出し切ってください。
これは二煎目以降のお茶をを美味しく戴くための鉄則です。
この後 急須内のお茶葉が蒸れないよう 蓋を少しずらしておく事をお勧めします。
亦二煎目以降のお茶は一煎目のお湯よりやや熱めのお湯を使いましょう。
このお茶を注ぐとき注意したいのは お湯を入れる前に一煎目で注ぎ口に集まったお茶葉を急須の外側をポンと叩いて 急須の中央に広げておく事です。
一煎目とは違った爽やかな渋味と スッキリした味わいが楽しめます。
亦 この一煎目のお茶の後は長く放置するのはタブー。
特に夏場は風味が低下するばかりでなく お茶葉に含まれるタンパク質が腐敗する事もあるので 出来るだけ早く呑んでしまいましょう。
最後に出し切ったお茶は建水(3枚目の写真)に入れて捨てて下さい。

煎茶の他 玉露は3人分10g 5~60度のお湯で約2分
       番茶に玄米茶やほうじ茶は5人分15g 熱湯で約30秒

然程難しくはありませんので 早速実践してみて下さい。

投稿者 Sugino : 2007年02月06日 06:51

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