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2007年01月05日

文 筥

書画の世界では手紙のことを消息と言ったりもしますが 手紙のやりとりも年賀状のみという方も多いことでしょう。
その年賀状すらパソコンから打ち出されますので 本当に文字を書くことが少なくなってしまいました。
お陰で読めても書けない文字がドンドン増え 書けてもドンドン字が下手くそになっています。
私共もパソコンを導入して20数年になりますが それ以前は熨斗書きや挨拶状に回覧事項に議事録など 全て手書きでありました。
この結果こうなり今後どうなっていくのかという事例を一つご紹介しましょう。

この写真です。文筥(ふばこ)亦は文庫と言います。
既にこれをご覧になられてもただの箱で これが何なのか判らない方もみえるのではないかと思われますが 私が店の仕事を始めた頃はまだまだ健在で 記念品らしい記念品として良く利用されていました。
今は在庫していましても 1年に何個売れたのか数えられるという品です。
将来は消滅して幻の品となるか 骨董の世界へと移ってしまうのではないかと危惧しております。
もとよりOSの開発により コンピュータがプロから一般人レベルに普及した事に異議を唱えるつもりは毛頭ありませんが 少々恨めしくはあります。
こうした商品は他にも色々あると思われますので その都度ご紹介させていただきます。

ところで戴いた年賀状 皆さんどの様に整理されていますか。
取り敢えずは この文筥に収めて下さい。
なかなか捨て難い年賀状 幾つあっても足りない筈です。

投稿者 Sugino : 2007年01月05日 08:10

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