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2006年12月14日

蛇の目盃

年が明け梅のほころびと伴に春の訪れを感じる頃になると 新酒の出回る時期となります。
今は丁度その仕込みの時期に当り 蔵元が大変忙しい時期でもあります。
しかしこの新酒の利き酒は とても素人が出来るものではありません。
これはその際使われる蛇の目盃(利き猪口)で 見込に二本の青いラインが引かれています。
酒米を原料とするお酒は完全に透明なのではなく 薄い黄味を帯びた色をしています。
この色をこの盃のブルーのラインと白い生地の境目で見分けるのです。
お酒は次に香りそして味の吟味となるのですが 利き酒師は喉越しで判断するのではなく 舌の上を転がして香りと同時に味を判断します。
そしてたくさんのお酒を調べなくてはなりませんので 吐き出してしまいます。
勿体ないようですが酔っては仕事になりませんから 致し方ありません。

皆さんが召し上がるお酒は全てこの関所を通過していますので この酒盃は必要ないものですが これもコレクションに加えて戴ければ 日本酒の楽しみがまた一つ増えるかも知れません。
日本酒には ワインのように何年かねかせて味わう「長期熟成酒」がありますので。

投稿者 Sugino : 2006年12月14日 08:09

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