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2006年10月27日

練込手

これも素地の装飾技法の一つです。
常滑焼の茶器に多く見られる技法で 色違いの二種もしくは三種の陶土を重ねたり 練り合わせたりして縞模様を出したものを指します。
色違いの土は夫々を焼成した後密着させる訳ではありませんので 同じ性質の土を用いて造られます。

黒泥と朱泥 緑泥と朱泥といった配色の妙が楽しめる器で 更に表面にダイヤ彫を加えたり 面取を施したりと手の込んだ物もあります。
練込手は練上げ手とも言われていますが ここ常滑ではこの茶器や酒器につきましては 鉄分を多く含んだ陶土使いを無釉で仕上げますので 茶器ならばお茶が美味しく 酒器ならばお酒がまろやかに召し上がっていただけます。
現在でもこうした食品や飲料の貯蔵用容器の製造はここ常滑で営々と受け継がれ 800年に亘り「甕王国」が築かれた歴史の重みを感じさせます。

投稿者 Sugino : 2006年10月27日 02:45

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