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2006年08月12日

リキュール

リキュール(混成酒)はお酒の中でも最も種類が多く アルコール度数も20~70度と可也幅があります。
スピリッツ(厳密には蒸留酒全体を指しますが ウィスキーとブランデーはその名称が定着しているため それ以外のジンやウォッカ等の蒸留酒を意味します)に 天然香料の味,及び色香の成分を抽出して 甘味と伴に加えたお酒をいいます。
米国ではコーディアルと呼び同義語です。
それでは天然香料は何かと申しますと 大きく分類して5種あります。
①果肉(ex.チェリーブランデー) ②果皮(ex.オレンジキュラソー) ③種子 ④香草(ハーブ)(③と④については単独で用いられず複数を加えるex.アブサン) ⑤クレーム(ex.クレーム・ド・カカオ)
リキュールは本来滋養強壮飲料とされていて 今でも食後酒かカクテルの材料として使用されるのみで 種類は多くても消費量は元のスピリッツに比すべくもありません。

<余話:アブサン>

アブサンはその主香料である「ニガヨモギ」の学名から採った名で アルコール度数は70度と最も高く 水を加えますとニガヨモギの緑色が乳白色に変化する特徴を持っています。
 高い中毒性があるため20世紀に入り 世界的にその製造販売が中止されました。
現在ではニガヨモギに代って「アニス・シード(ういきょう)」が用いられ製造されています。
 画家のロートレック,詩人のベルレーヌは伴にこの中毒患者で 伴に悲惨な最期を遂げています。
亦 水島新司さんの野球漫画「あぶさん」もこのお酒から採られたものです。
カクテルに用いられる事の多いお酒ですが もしストレートで召し上がるなら是非チェイサ-をご用意下さい。

投稿者 Sugino : 2006年08月12日 05:10

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