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2014年11月08日

ウイリアム・モリス

数年前にもご紹介致しましたが 彼は英国19世紀(ヴィクトリア王朝時代であり 産業革命も進行中の頃)の近代デザインの創始者とも呼ばれるデザイナーでありました。
しかし彼の才能はデザインに留まる事がなく 時には詩人であったり社会思想家としても活躍し その功績は絶大なものを残しています。
今で言うマルチ人間の元祖的な存在であったのかも知れませんが 産業革命による大量生産,大量消費に事のほか疑問を抱き 生活の中に芸術をとの気持を大切に モリス商会を設立したのが切っ掛けで 手仕事の壁紙やステンドグラスやタペストリーといった分野から 大きく大衆の支持を得ることとなって参ります。
どの国,何時の時代にもこの様な反骨の思想家がいるものですね。
このことからモリスの活動は19世紀後半に英国で起こった 「アーツ&クラフツ運動」となって発展して参りますが 世界各国そして日本の民芸運動にも大きな影響を与えることとなるのです。
その頃にはライフスタイル全般にも目を配り 画一的な大量生産品より手仕事の美しさや細やかな創りの良さに目を移し オリジナリティー溢れるライフスタイルを提案しております。
このことが 現代の私たちにも再び大きな共感を呼んでいるのです。
そんな作品の中から7点は洋食器のフルアイテムで 亦30数点の碗皿,20数点のマグカップ そしてコースターやフラワーベース等のサイドアイテムなど 我が国でも有数の洋食器メーカーであるNIKKOが生産しています。
装置生産ではありますが 決して大量生産品ではありません。

<ヴィクトリア&アルバートミュージアム>

19世紀の中頃に完成した英国の美術館(V&A)は 世界でも有数の美術とデザインを所蔵する美術館です。
145のギャラリーには 全世界の様々な時代を代表する500万点を超える作品が所蔵され 取り分けこの非常に包括的なウイリアム・モリスの作品は 全ての国に於いても有名であり 好評を博している作品の一つでもあります。

投稿者 Sugino : 2014年11月08日 17:42

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