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2014年07月27日

ドイツの焼き物

ヨーロッパの白色磁器生産の歴史は ドイツのマイセンを抜きにしては語れません。
陶器全体で申し上げるなら イギリスのボーンチャイナと イタリアの陶器であるマジョリカ焼きが加わり この三つが今に繋がるヨーロッパ陶磁器の源流となっています。
このマイセンが白色磁器を手懸けるようになったきっかけは 中国と日本(始祖,李参平の有田焼の始まりから色絵の柿右衛門に続く作品群)の影響によるものと言われています。
伊万里港からオランダ船に船積みされて ヨーロッパに渡り王をはじめ諸侯を虜にしたといわれ これと同じものをつくるようにと命じたことと 磁器づくりに適したカオリン土の発見が相俟って 東洋の磁器づくりに成功します。
この成功を門外不出と命じますが 瞬く間にヨーロッパ全土に広がり 西洋の磁器づくりは始まりました。
当初は中国や日本の磁器を模してつくられていたため 絵付けもオリエンタル調のものが多かったのですが 次第にジャーマンフラワーと呼ばれるような花柄など 自国のモチーフを使うように変遷して参ります。
今尚,世界中から高い評価を受けている マイセンの磁器でありますが この食器づくりのマイセンに対して コンポートやキャンデーボックス そしてフィギュアと呼ばれる人形の置物など 優美な手描きの絵付けで 装飾性の高いインテリアなどを手懸けているのがこの写真のドレスデン社であります。
このドレスデン社はレース焼きとも言われる 透かしの柄も得意としています。
旧西ドイツも食器づくりは盛んで ローゼンタール社,ビレロイ&ボッホ社,アルツベルグ社など 沢山のメーカーが鎬を削っております。

投稿者 Sugino : 2014年07月27日 15:38

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