« 楽しい野菜 | メイン | 食器の生産事情 »

2013年07月15日

土用の丑『おひつ』


これは 「毎日夫人」に掲載された記事の抜粋です。
埼玉の蕨市で 旧中山道の街道沿いに茶屋を開かれたのが1604年。
その後 ウナギも出すようになって300年という老舗 「ウナギの今井」さんです。
このように東京周辺では江戸期から続く名店が数多くあります。
当時は干拓を繰り返した湿地帯に沢山のウナギが生息し 庶民の気軽な食べ物として親しまれていたのだそうです。
どんな調理法だかは存じませんが 今のように蒸したり焼いたりするようになったのは 江戸後期に入ってからとのことですが まさか生で食べてはいなかったでしょうね。
そして今風に近い調理で料理されるようになったのですが ウナギは当時ぶつ切りにしたものを串に刺して焼いていたそうで その形がガマの穂に似ているため 「ガマ」が転じて「カバ」と呼ばれるようになったとも言われているようであります。
国産に拘ったご主人は 全国10箇所の産地から素材を選ぶのですが 産地により夫々素材の特長が違いますから 念入りに店頭の看板でこの産地をお知らせしています。
そしてこのお店は「いかだ」というメニューで紹介されることが多いのですが それは若いウナギを使っているが そのボリュームは2匹分でウナギがお重からはみ出しているからなのだそうです。
写真はこのお店のメニューで 「おひつ」と呼ばれる料理です。
早い話が「ひつまぶし」なのですが このお店にはこの「おひつ」を食べる作法というのがありまして 先ずは杓子で4等分 そして最初はそのまま召し上がって下さい。
チョット濃い目の甘辛味のタレがここの特長で 厚い肉のウナギが口の中でとろけます。
次の一画はワサビとネギを薬味にして楽しみ 三画めは出汁を加えたウナ茶となり 最後の一画をご自分の好みで再び戴くという 名古屋でも一般的な「ひつまぶし」の食べ方と同様のようであります。

記者の方は 全部美味しかった。
ウナギの奥深さが楽しめる一品だった と申しております。

投稿者 Sugino : 2013年07月15日 21:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2466

コメント

コメントしてください




保存しますか?