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2013年03月11日

土色彩生

/>この業界もやっと重い腰を上げたようであります。
環境への負荷軽減や食器のリサイクルを実践し 回収した食器を原料の土に配合した土色彩生という食器がこの度つくられました。
通常使用されている原料の磁器土に 不用となった陶器を粉砕したものを 20%配合しています。
もちろん安全性や強度面は 溶出試験等により全く問題ないことは確認済みであります。
この製法によれば 原料の粉砕から坏土調製そして食器製造までの流れに 回収,輸送という工程を加えても 従来の食器製造よりも環境負荷が小さく 原料をリサイクルしている分 有限な資源の利用が少なくて済み 環境に優しい器となっているのが明らかとなっています。
その結果 環境保護の諸団体からも「エコ・マテリアル」との評価を得 各分野より強い関心が寄せられているところであります。
此れまでも私たちの業界では 「茶碗供養」や「土鍋供養」と称しまして それまで使ってお世話になった食器や道具に対し 感謝の気持ちを持って供養するという神事が行われてきました。
今後はこれらの使用済み食器を この産地へと送ることによって 20%の天然資源確保が可能になるのです
原料である陶土は 地球が途方もなく長い年月を掛けてつくり出された天然資源であり 私たちは何時までも末永く使い続けるべき大切なものと考えます。
消費される皆様も含め 生産から流通に至る全ての関係者の連携によって その環境を実現致したくここにご紹介申し上げます。

写真は「土色彩生 嵯峨野荒挽大鉢」です

投稿者 Sugino : 2013年03月11日 08:15

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