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2012年08月28日

お米について

そろそろ新米が収穫される季節となって参りました。
そこで小麦と並ぶ世界の主要穀物の一つで 日本人にとって無くてはならないお米についてのお話です。
主要穀物の一つと申し上げましたが 総生産量の約9割がアジアで生産され 植物学上の分類では 日本などで生産されているジャポニカ種と インドを中心に栽培されているインディカ種があり この種はジャポニカ種より細長い種子で 粘り気も少ないのが特徴です。
またお米の澱粉質の特性により アミロースという澱粉を約2割含んだ程よい粘り気のうるち米と アミロペクチンのみの澱粉で構成される 乳白色で強い粘り気のもち米に分類されてもいます。
ただ現在に至ってはコシヒカリやササニシキ等のように 品種改良によって沢山の品種が生まれ タイやカリフォルニアからの輸入米と共にシノギを削っていることは よくご承知の通りであります。
と,どうもまたまた今日も堅苦しい講釈から入ってしまいましてどうぞご勘弁下さい。
さて,これを炊いて調理すればご飯となるのですが お母さんの「ごはんですよ」の呼びかけからもお解かりのように ご飯は広義の食事という意味で使われることもよくあります。
この事はお米のお米たる所以であるとも言えるのですね。
ここではご飯の炊き方や道具 作家であられた故井上ひさしさんのお米に就いての拘りにつきましては 既に投稿済みですから省かせていただいて 冒頭の新米に話題を移しましょう。
それでは皆さんは何時まで新米と呼べるのか ご存知でしょうか。
これは 食品の表示制度を定めているJAS法にキチンと規定されていまして 生産された当該年の12月31日までに精米され 容器に入れて販売されるものとなっているのであります。
この表示基準には 産地,品種,産年,使用割合,精米年月日,販売者が義務付けられ 収穫の時期もこれによって判断できるようになっています。
どうも締め括りも何とも堅苦しいものになってしましました。
俄か仕込みの知識でありますが 再びご容赦のほどお願い申し上げます。

新米は古米に比べ水分量が多いので 炊飯時には水分を少し控える必要がありますが 上記の表示を目安にされると良いのではないでしょうか。
写真は南部鉄のお釜を使い 真っ白で艶々の新米を炊き出したところです。

投稿者 Sugino : 2012年08月28日 03:32

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