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2012年07月06日

食中毒

昨年の春に起きた「ユッケ事件」は未だ記憶に新しいところでありますが 4人が亡くなられ100人以上の方が食中毒の症状を訴えられたという 何とも痛ましい事件でありました。
私たちが毎日摂取する食品は 添加物や残留農薬や放射線など 常に危険と背中合わせであると考えなければなりませんが あの事件は安心して食べた料理が 実は安全ではなかったという教訓を残しています。
では何故安全と思われたのかでありますが 先ずは危険な料理はメニューに載らないという思い込み 生食できるものは新鮮なのだから無菌(新鮮さと無菌には因果関係はありません) 平成10年より国で生食用食肉の衛生基準が策定,全国に通知されるも 費用と時間の問題から現場で実施されることもなく これまで生食表示がされた肉は一部の馬肉とレバーのみとなっています。
つまりあの時点でも 生食用牛肉と表示される牛肉はなかったことになります。
そしてこの様な食中毒事件は毎年1000件を下ることなく 患者数ともなると1万人を優に超えているという事実に対する認識不足も 生に拘る食へ拍車を掛けているように思われます。
つまり生肉に対する危機意識の低さに加え よくグルメ番組等でも採れたばかりの食材を頬張り 「これは新鮮で美味い」等と言って消費者を煽っていますが 正確な情報をお伝えするマスコミの使命を今一度ご再考戴きたいと思います。
禁止されたレバーはご存知の筈でありますが ご参考に皆さんが生で食べてしまいそうな肉を列挙しておきますので 直面されましたらチョット待ってとお考え直して下さい。
鶏レバー,鶏ササミ,海のカキ,生卵(これも絶対ではありません)
肉類ばかりでなく 魚介や野菜で中毒を起こすこともあり またですから如何に衛生管理を徹底させたとしても 現時点で菌をゼロにすることは不可能なことなのです。

大半の病原菌は写真のように加熱処理すれば死滅します。
それでも承知で生を食べるなら 自己責任でということになりますよ。
梅雨時から猛暑へと続くこの時期 どうぞ皆さん十二分にご注意なさって下さい。

投稿者 Sugino : 2012年07月06日 04:33

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