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2012年04月16日

撫松庵のお喰い初め

久し振りに撫松庵です。
もう20年ほどになろうかというロングセラーシリーズですから 桜をテーマにこれまでにも何十種もの桜が送り出されて参りました。
今日のご紹介は 琴平桜というタイトルのお喰い初め膳です。
生後100日目(地方によっては110目であったり120日目であったりします)に 一生この子が食べるものに困らないようにとの 親の気持ちから生まれた行事であります。
お箸初めとも呼ばれたりしますが 長寿にあやかり近親者の中でお爺ちゃんかお婆ちゃんが膝に赤ちゃんをのせ食べさせる真似事をします。
お膳には 赤飯,鯛の焼物,煮物に香り物 そして清し汁が添えられますが 歯が丈夫になるようにとの思いから 歯固めの小石か紅白餅か勝栗がのせられることもあります。
3ヶ月の赤ちゃんでは当然乳離れしていないのですから これは飽くまで真似事の儀式でありますが 写真のお膳ならお子様が離乳食に移っても 実際にお使い戴ける実用性があるといえますね。
写真は男の子用ですが 女の子用は膳,椀,箸の漆器が黒に変わり 陶器の桜の絵柄もピンクとなります。
女の子用のほうが桜らしいなどと仰らないで下さい。

この様に人の一生や地域の習慣など 日本古来のものに中国やインドより渡来したものが加わり 日本は世界でも有数の儀式大国となっているのではないでしょうか。
またこの様な現象からも 人一倍自然に対する畏怖の気持ちを持ち合わせた国民性と思われるのですが 昨年の震災に続く災害は残念でなりません。

投稿者 Sugino : 2012年04月16日 02:09

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