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2012年01月03日

盛金技法

三ヶ日の締め括りに相応しい話題を採りあげました。
思わず「ウオー」と声を上げてしまいそうな 圧倒される豪華な迫力ですね。
ここには蒔絵や大和絵 そして安土桃山の琳派の金屏風に見られるような 雅やかな美学が密度高く散りばめられています。
九谷焼の絵付け技法は どれも高度な技巧が要求されるものばかりですが 取り分けこの「盛金技法」は金細工の器を思わせるような 豪奢で奥深い輝きを出すため 熟達した技をもってしても大変困難を極める技法であると言えます。
この技法は明治,大正期に九谷の焼物が輸出され ジャパン九谷として世界的なブームを呼んだ時代にあって 当時を代表する名匠清水美山によって創出された技法であります。
この作品に出会った二代目作田花仙氏は この技法を独自に追求され現代に再現することの出来た数少ない名工のお一人です。
過っての加賀百万石の誇り高くも絢爛たる時代を 髣髴させる器たちですね。

明日9時より初売りです。
どうぞ皆様のご来店 心よりお待ち申し上げます。

投稿者 Sugino : 2012年01月03日 06:22

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