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2012年01月02日

ハレとケ

今日はお正月三ヶ日の中日です。
食器の中でもこの漆器の出番が多いことと存じますので その話題を採りあげてみました。
どんな道具にも扱うにつけては 幾つかの注意事項があります。
特に漆器となりますと 殊更に扱い難いのではと思われたり 普段使いなどには勿体ないなどというイメージを持たれている方も多いようであります。
もちろん上手に使うには幾つかの注意事項がありますが 正しく理解されれば 然程手間なく何時までも美しくご使用いただけます。
気に入ったものだからこそと仰って 大切に仕舞い込んでしまう人がみえますが それには反対で そうだからこそ普段に使って 豊かな漆器の持つ魅力に触れてみて下さい。
最近ではそうした方たちも増えていると伺っています。
俗にハレとケという言葉があります。
ハレは儀式や祭りや行事といったイベントのことで ケとは普段の生活である日常のことを指しています。
冒頭申しましたように 漆器には一般的にハレの日の器というイメージがありますが ライフスタイルが多様化した今 ケこそ大切にしたいという思いから 普段の食生活にも上手く漆器を取り入れている人が多くなってきました。
喜ばしい事だと思います。
今年の目標はこのケを大切に日々精進して参りますので どうぞよろしくお願い申し上げます。

写真は越前塗の一寸大きめ 煮物椀です。

投稿者 Sugino : 2012年01月02日 07:17

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