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2011年11月17日

使い易いお盆の条件

お客様のおもてなしに 無くてはならないお盆。
そればかりではなく 私たちの暮らしの中でお盆を使う機会は意外に多いものです。
(私共でも毎日最低一往復はしています)
それでは使い易いお盆の条件とは 何でしょうか。
それはご来店されたお客様の行動を よく観察しますと自ずと判ります。
必ずといっていいほど 手にされるのです。
それは手にすることによって 軽くて持ちやすいかどうかをはかっておられるのです。
そこでこれが第一条件となります。
次は汚れてもサッと拭けて 丈夫なことと考えますが如何でしょうか。
そして最後にご予算となりますが 形や大きさなどは用途によって違いますから(丸盆,角盆,長手盆,小判トレー,広蓋,万寿盆,賞状盆,名刺盆,焼香盆などなど) 是非とも幾つか違うタイプのものをお揃え戴きますようお願い申し上げます。
また素材や絵柄なども 木の風合い溢れる逸品か 或いは春慶塗など色艶を楽しめるものを選ぶか それとも伝統的な絵柄か斬新な模様のものか などなど選ぶ基準は幾つもあります。
さて これまで書いて参りました条件の中で 最優先条件は判断違いをしていますね。
確かに人が品物を手にするということは 何かを確かめたいためでありますが では何故その品物の何かを確かめたくなったのか この答えが最優先条件となります。
で答えはと申しますとお仕着せの仕来たりからではなく 大半の方はその品のデザインによって興味を持ったためではないかと考えます。
興味を持たれたデザイン性 つまり嗜好(個人)の問題で 嫌われたら最後確実に無視されます。

写真は市田ひろみさんがご監修された 「京扇面」シリーズの木製長手盆(尺6寸)です。

投稿者 Sugino : 2011年11月17日 08:44

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